生きること 歌うこと
A True Story of Life

Documentary Film

kapiwapappo
〜アイヌの姉妹の物語〜
[A Tale of Ainu Sisters]

Directed by SATO Takayuki
2016 
112min

Digital

【アイヌ民族とこの映画について】

アイヌ民族━━
古来より東日本・北海道・サハリン・クリル諸島に暮らしていた北方民族。
明治以降、北海道(当時は「蝦夷地」と呼ばれていた)に進出した和人によって伝統的生活が禁じられ、いまでは2〜5万人が北海道を中心に【日本人として】暮らしている。
南の先住民族である琉球民族に比してその存在感はマイナーで一般には誤解も多く、ともすれば【失われた民族】などといったネガティブなイメージで捉えられがちである。
また、そうでなければ【自然と共生する民族】【すべてを神として敬う】といったイメージが強調され、美化され偶像化されてもいる。
本作品では【唄】をキーワードに、ごく普通の母親でもある姉妹の歌い手を描く。
ふたりは共に現代アイヌ音楽における実力者ではあるが、肩肘張らず自然体。その『超天然』ともいえる姿が魅力でもある。
そしてその歌声、楽器の音色には祖先から連綿と受け継いできた魂が確かに宿っている。

唄は何処から生まれるのか。
歌うこととはなにか。

そんなことを個性豊かなふたりの生活を通じて描く。それは「民族」の括りを超えた「ニンゲン」としての普遍性を描くことになるであろう。
また近年、マイノリティヘイトの一環としてアイヌ民族否定論が台頭し、一部で激しい論争が起きたことも記憶に新しい。
本作品を「否定論」に対しての「やわらかな反論」ともしたい。


Documentary Film
Kapiw and Apappo -A Tale of Ainu Sisters-


 [About the Ainu and this film]


The Ainu People. Compared with Ryukyan indigenous peoples in the south of Japan (Okinawa), the Ainu are more often misunderstood and their issues are broadly ignored by the mainstream. IImages of Ainu people tend to reproduce negative or simplistic stereotypes such as:
【Lost ethnic group】

【Natives coexisting with nature】

【Honoring everything as a god】
This image is constantly reinforced, beautified and even fetishized in film. We see this in recent documentaries dealing with contemporary Ainu people,

 In “Kapiw and Appapo” we see two singers who are also ordinary mothers with ordinary lives, offering a completely different viewpoint from the above two works. Both of them are skilled in contemporary Ainu music, but are not activists or professional musicians. This ordinariness is what makes the characters appealing. The beauty of their voices, the tone of their instruments, are imbued with soul inherited from their ancestors.
 

【Where do these songs come from?】

 

【What is singing?】

 

I explore such questions through the lives of these two individuals. The film seeks to depict a ‘human’ universality that goes beyond the 'ethnic group'. In recent years, racism against Ainu and other minorities has increased in Japan. With this work I sought to express a ‘soft objection’ against such ‘denial’.

 

REVIEWS

アイヌの唄がこんなに美しく、切ないものだとは知らなかった。
感動した。
姉妹の心が響きあうシーンが良かったです。歌えば歌うほど響き合い、すごいと感じました。

30代女性

日常の風景がありのままに、生活や心の葛藤なども映されていて、真剣に拝見させていただきました。まったく知らない土地や生き方にふれられ、唄や楽器にもおどろきました。来てよかったと思いました。

20代女性

ライブのところは圧倒されました。素晴らしくて涙が出そうになりました。熊本地震を経験して初
めて、東日本大震災の被災者の方々の思いが本当の意味でわかり、小さい子たちを抱えて故郷に避難
したお姉さんの切ない気持ちがよくわかりました。

50代女性

いままでのどのアイヌ関連ドキュメンタリーとも明らかに違います。
何度観ても新たな発見があり、謎も深まります。

決して期待を裏切りません。

50代テレビディレクター

俺的には、いまアイヌを知らない人がアイヌを知る初めての一歩になるのがこの映画なら良い、と思いましたよ!

30代アイヌ男性

良い意味で「問題」が前面化しない。
こちらの頭でっかちな構えの態度を溶かされていくような鑑賞体験だった。

40代映画評論家

 

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